歴史・系統・略称について
バラの歴史
薔薇野郎では系統や花形等について触れることがあるので、薔薇野郎を閲覧するに当たって必要最低限な歴史背景をここで扱いたいと思います。比較的耳にすることの多い用語は赤字で表わしています。
歴史的な部分はものすごく簡単に言うと、
●ヨーロッパで初期のバラは一季咲き、主に香料採取のため栽培されていました。
●宗教・戦争・交易等の人の歴史に関わりながら栽培地域が増えていきました。
●枝代わりしやすい性質と近縁種と交配しやすい性質のため、香りだけでなく花も彩り豊かに改良されていきました。
●きれいだから王侯貴族に愛されるようになりました。
●きれいなものは年がら年中見たいので四季咲き性にしたいと思うようになりました。
●ナポレオン后妃のジョゼフィーヌという人は歴史的にも有名な薔薇野郎で、世界各地からバラを自分の宮殿に集めさせ研究させました。
●人口交配が可能となり、どんどん増えていくバラの品種の中から四季咲き・大輪・剣弁高芯咲きという完成度の高い品種群が生まれました(→ハイブリット・ティー)。
●完成度の高いハイブリット・ティーは世界中の人に愛されるようになりました。
みなさんがよく知っているハイブリット・ティーまでの流れになります。ハイブリット・ティーとは何ぞや?と思われる方もおられるでしょうが、ちょこっと説明長くなりますので、皆さんがバラといって思い出すバラの花形は大体この品種なんだと思ってもらうといいです。で、
●ハイブリット・ティーの最初の品種の発表年(1867年)を境に昔の品種をオールド・ローズ、新しい品種をモダンローズと呼ぶことにしました。
という大きな区分けがあり、モダンローズの辺りをもうちょっと詳しく言うと、
●一季咲きでもオールド・ローズの花姿が好きって人が近年増えてきたので、デビット・オースチンという人がオールドとモダンのバラを掛け合わせてオールド・ローズ調の四季咲きバラを作りました。(→イングリッシュローズ)
●中国由来の品種で花が小さく・四季咲き性のある品種が発見されたので、このバラと色んな品種を掛け合わせて花の小さいバラを作りました(→ミニチュアローズ/ミニバラ)。
●オールド・モダンを通じて日本等を原産とするテリハノイバラの血を引くバラは、枝がぐんぐん伸びてツルのようになりました(→クライミングローズ/つるバラ)。
●同じく日本等を原産とするノイバラの血を引くバラは、花は中輪だけど一枝に房のように花が付くような性質になりました(→フロリバンダ・ローズ)。
と大雑把に書くとこんな感じになると思います。
これまた大雑把ですが誤解を恐れず図で表わすと、

という具合になると思います。
ハイブリット・ティーの登場で一躍世界中で愛されるようになったバラですが、現在に至るまでに複雑な交配の歴史があります。単純化したため説明や図の中に実際とは異なる表現になっているところがあります。
下のリンク先に上に書いたようなことをさらに詳しく書いていますが、各種資料として読んだものをまとめる形なので、詳しいところは薔薇のプロの人たちが書いたそういう本を読んでもらったほうが分かりやすくて良いかもしれません。
バラの歴史(その2)詳細版へ
樹形について
薔薇野郎では現時点では原種系・オールドローズ・モダンローズ・イングリッシュローズに大別しています。これらの系統はさらに咲き方等の性質で細分することができますし、樹形から4〜5種に細分することができます。
用語について
あ行
アーリーモダンローズ
枝代わり(スポーツ)
新芽の辺りで突然変異を起こし、元の枝とは違う性質に変わるような現象。木立性がツル性に変わったり、元の枝とは異なる花形・花色になったりすることが多く、人工交配が確立する前のバラ達の品種は、この枝代わりか自然交配の実生によって増えていたようです。つまり他の植物に比べて枝代わりしやすい性質だったようです。
オールドローズ
ハイブリット・ティーの第一号であるラ・フランスの作出年・1827年を境に作出が古い品種をオールドローズ、新しいものをモダンローズとして位置づけています。年代による分け方で、様々な系統を含むので「オールドローズはこうだ」とは語れないところがありますが、私の中では花びらの枚数が多くカップ咲きやポンポン咲きのイメージがあります。当時の人たちに愛されたバラでノスタルジーを感じずにはいられません。
か行
さ行
た行
な行
は行
ハイブリット・ティー
現在よく目にするバラの花形(バラといわれて皆さんが思い浮かべる花形)は大体このハイブリット・ティー(HT)に属します。花形は剣弁高芯咲きが多く、樹形もブッシュ(木立性)のものが多いです。ただ枝代わりでクライミング(つる性)のものもあります。お茶のような香りと四季咲き性を持つ中国産のバラの血筋であるティー・ローズの一群との交配により生まれたためハイブリット・ティーという位置づけにされました。レデイ・マリー・ウフィツアムにより認識されるようになりラ・フランスを第一号という位置づけにされています。
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